基板のススメ

基板と言ってもここではゲームセンタに置いてあるゲームを家庭で手作りで楽しもう

というものです、もしかしたらここを読み終える頃には作り始めるかもしれません

ということで

基礎編

作成編

応用編

で行きます


業務用基板の基礎  〜必要な物〜

必要な物

1GAME基板

2電源

3変換回路

4コントローラ

5テレビ

6その他

です〜

テレビは家庭用のテレビがあれば良し、でもビデオ入力が必要です(黄色いやつね)

GAME基板はさと(秋葉原)などの基板専門店で購入します

電源は基板を動かすのに必要でここではパソコン用電源を流用します

変換回路というのは基板から直接はテレビに接続できないので変換回路というのが必要になります

コントローラは基本的にはどんな物でもかまいません十字キーがある物でボタンは最低4個

が必要となってきます(後は細々したものがいっぱい)

この後は個別に説明します


1GAME基板

値段は数k円から数十万までいろいろあるけどカエルは1万以上の基板は買いません

数k円でもかなりの数遊べるからです

しかし基板の中にも色々な種類(コネクタ形状)があり自分に合った物でないと遊べません

JAMMA(ジャマ)規格:店で売ってる基板のほとんどがこの規格です(ここではこの規格に合わせます)

麻雀:ゲーセンに行けば分かると思うけど麻雀はボタンがたくさんあります。

    ということはJAMMA規格のままでは使用できません

その他の規格:異常に古い基板や専用ハーネスというものはそのままでは遊べません

         またJAMMAでも24k(同期信号)と書いてある物は遊べません

         ストUなどの6ボタンは増設する必要があります(最近はこれは当たり前なので始から作っておく)

とりあえず基板を買うときはちゃんとハーネスの確認をするとよいでしょう

あと基板の値段はかなり変動します後になって「高いとき買ったな〜」にはならないよう注意しましょう

 

2電源

基板に必要な電源はJAMMAでは

電圧 +5V -5V +12V
電流 10A 1A 3A

あれば十分でしょう (中には専用電源じゃないとだめな基板もあるけどね)

ここではパソコン用の電源を流用します パソコンの電源の中でもATX規格(※)とAT規格があるけれど

どちらでもいいです。ほとんどのパソコン用電源が使えると思うけど、一応容量の確認をしましょう

それと-5Vがなければ無くてもかまいません(その代わり基板買うときに基板が-5Vを使用するか聞きましょう)

※参考にATXでは、GNDは黒線、+5Vは赤、+12Vは黄色、-5Vは白、となっています

紫線をGNDとショートさせることで電源が入ります(これでちゃんと使えるでしょ〜)

 

3変換回路

これは基板のRGB出力(色別出力)をビデオ出力(黄色いやつ)に変換する物で

ここでは全てを自作せずにさとの秋月電子という店のキットを使います

商品名:RGB→ビデオコンバータキット 価格:2600円

これを完成させ基板とテレビに接続することで映すことが出来るようになります

基板の中には複合同期信号の分離が必要な物があるかもしれませんが、作るか買うときに確認しましょう

 

4コントローラ

スイッチになっている物なら何でもかまいません

しかしジョイスティックの方がゲーセンぽくっていいかも

おすすめはサターンやプレステのジョイスティックです買ってきたら中の基板全て取り外しスイッチだけにして

使用します、ボタンは初めから6ボタンの物の方が後で必要だったなんて事にならなくていいかも〜

麻雀用はこれも出来合いの物の方が安くてきれいでいいかもしれません(ここら辺は個人の自由)

基本的にコントローラはスイッチの組み合わせだけなのでスイッチだけ買ってきてつけてもちゃんと動きます

実際自分は麻雀コントローラはユニバーサル基板にスイッチ半田付けして作りました

コントローラで問題なのは特殊コントローラ(ハンドルとか)と連射です

特殊コントローラは自作はほとんど不可能です。連射は新たに連射回路を作る必要が出てきます

でも連射は邪道なのでここではパス(連射回路もちゃんと存在します)

 

5テレビ

実際の基板では普通のテレビではなく実際は特殊なテレビを使用します。

これは基板屋で買うことが出来ます、またかなりきれいに表示できます。

しかしテレビもう一台買うことになるので、ここでは変換回路を使って普通のテレビで表示できることとします

 

6その他

ほかに必要な物は

・これらを接続するための電線

・変換回路を入れるケース

・確認のためのテスター

などが必要になってきます


作成編

実際には何かを作ると言うよりはつなぎ合わせると言う方が合っている感じです

とりあえず全体像はこちら

ここで実際に作る物はビデオコンバータ(RGB→ビデオコンバータキット)と全てをつなぎ合わせる配線です

つぎに実際に作成するときに、理解していないと行けないJAMMA規格について

 

JAMMA規格

ハンダがついてる面 端子 番号 部品がついている面
グランド(0V) A 1 グランド(0V)
グランド(0V) B 2 グランド(0V)
+5V C 3 +5V
+5V D 4 +5V
-5V(※) D 4 -5V(※)
+12V F 6 +12V
逆差し出来ないように H 7 ハンダで埋める
コインカウンタ2(※) J 8 コインカウンタ1(※)
空き K 9 コインロックアウト(※)
スピーカ(-) L 10 スピーカ(+)
オーディオグランド(※) M 11 オーディオアウト(※)
ビデオ 緑 N 12 ビデオ 赤
ビデオ 同期 P 13 ビデオ 青
サービススイッチ(※) R 14 ビデオ グランド
空き S 15 テストスイッチ(※)
コインスイッチ2(※) T 16 コインスイッチ1
2Pスタートスイッチ U 17 1Pスタートスイッチ
2Pレバー 上 V 18 1Pレバー 上
2Pレバー 下 W 19 1Pレバー 下
2Pレバー 右 X 20 1Pレバー 右
2Pレバー 左 Y 21 1Pレバー 左
2Pボタン 1 Z 22 1Pボタン 1
2Pボタン 2 a 23 1Pボタン 2
2Pボタン 3 b 24 1Pボタン 3
空き c 25 空き
空き d 26 空き
グランド(0V) e 27 グランド(0V)
グランド(0V) f 28 グランド(0V)

※無視しても良い(何も接続しなくても良いってこと)

電源に対しては、グランド +5V -5V +12Vを接続し

テレビの音声端子へは、スピーカ(-)=音声右の信号、スピーカ(+)音声左の信号 

グランドはそこら辺のを使う、基板の中にはモノラル物もあり片方しか音が出ない場合もある

実際はもっと正しいやり方があるが一番簡単なのがこれ

ビデオコンバータにはビデオの緑、赤、青、同期を接続し、ビデオグランドは近くのグランドに接続する

スイッチ関係はその端子とグランドとをつなぐ(ショート)ことによって認識する

どんな物(コントローラ)を使う場合も基本はスイッチの片方にグランド、

もう片方に動かしたい端子を接続すれば実現できます

麻雀などのJAMMA以外の接続方法でも基本は同じで麻雀などをやりたい場合は

JAMMAから麻雀に変換するハーネスを作ればいいだけです(その説明は後で)

ここまでで全体が大体分かったと思います(と言うことで次は作成編)


作成編

用意する物

・JAMMA対応の安めの基板(テスト用)

・電源(+5V-5V+12Vが出る物なら何でも良いがココではATX電源)

・RGB→ビデオコンバータキット(秋月電子の)

・コントローラ(なんでもOKだけどジョイスティックがベスト)

・56ピンカードエッジコネクタ4.96mmピッチ(青いやつ)

・可変抵抗200Ω×3(ビデオの明るさ調節用)

・ヒューズ(10Aと1Aと0.5A)とヒューズホルダ×3

・ケース(コンバータやヒューズなどのために)

・D-sub 25ピン ペアで×2(コントローラ用)

・RCAピンジャック 赤白黄色(ビデオ接続用)

・押しボタンスイッチ×5(コインスイッチ等に使用)

・スイッチ×2(電源スイッチ等に使用)

・電解コンデンサ10V100μF(音声用)

・抵抗5kΩくらい×2(音声用)

・電線 多め(単純に考えて単線だけで構成すると40Mくらい必要)

・ATX延長コード(延長コードを切って使う)

・スペーサ(ケース内でビデオコンバータを固定するため)

・結束バンド 数十本 (線をまとめる)

その他場合によっては必要な時もある(ココでは省略)

各物の下ごしらえ

・ATX電源

まず買ってきたATX延長コードのメスの方をコネクタの近くで切ります(反対側切っちゃだめだよ)

黒線を4本くらいまとめてJAMMAコネクタのGNDにハンダ付けしておく(余ったのは絶縁処理)

赤線(+5V)は2本くらいまとめてヒューズホルダにハンダ付け(余ったのは絶縁処理) (ヒューズは10A)

黄線(+12V)もヒューズホルダにハンダ付け(ヒューズは1A)

白線(+5V)もヒューズホルダにハンダ付け(ヒューズは0.5A)

ヒューズの反対側はJAMMAのそれぞれの所にハンダ付け(空きが出来ないようにハンダで埋める)

紫線と黒線の間にスイッチを付ける (電源スイッチ)

・ビデオコンバータ

キットを完成させる(アナログコンバータで作る)

電源はJAMMAコネクタから取る

RGBそれぞれの信号を可変抵抗を挟んで接続する

同期信号はそのままCXA1145の10ピンに接続(同期信号)

出力のビデオ信号はRCA端子の黄色に接続

・音声

そのままつないでもたぶん動くと思うけど、一応電解コンデンサをかませる

電解コンデンサの+極にJAMMAのスピーカ(+)を接続

電解コンデンサの+極に5kΩを並列に接続し、それぞれ右左をRCA端子に接続

GNDはスピーカ(-)とする

音量調節は基板のボリュームで調節する

・コントローラ

アーケードっぽくなるためにジョイスティックがお勧め

ジョイスティックの裏蓋を開けて中の基板を出してスイッチだけにする

JAMMAにそのまま接続してしまうと使い勝手が悪いのでD-subコネクタで取り外せるようにする

コインスイッチはJAMMAコネクタの近くに付けても良いが

スタートスイッチはコントローラのどこかのボタンを使った方がよい(理由は近くにないとめんどくさいから)

・ケース

結論としてケース内にはあまり物は入りません(コンバータくらい)

ケースと言うよりターミナルと考えた方がいいです(と言うことはレイアウトなど自分でしたほうがいいでし)

ということで最低限考える必要な物りすと

・ビデオコンバータのケース内の置き場所

・ATX電源からの電線(電線をそのままかコネクタをつけるのか)

・JAMMAへの接続(ケースとJAMMAの間は50cmぐらい離す方が良い)

・コントローラの接続(コントローラの線は最低1M以上あった方がよい)

・RGBのボリューム(穴の位置決めの時ボリュームの形を考えて十分間を開ける)

・テレビへの接続(ビデオコンバータからRCA端子まではシールド線を使うと良い)

・ヒューズ処理(取り替えやすいようケースに取り付けられるタイプが良い)

を最低考えてレイアウトしましょう


続きはあとでね