日本有数の大財閥、西園寺家。
ここには３人の娘がいた。

若くして、数十の会社を束ねる実業家の長女、シズカ。
数々の特許、博士号を持つ天才の次女、レイカ。
そしてこの「アイドル八犬伝」の主人公・・・
歌がうまいだけで他にはな〜んにもできないミソッカスの三女、エリカ。

西園寺家当主「トミコ」は、自分に死期が迫っていることをさとり、
三人の娘達にこう告げた。

「３ヶ月以内に、自分の名をあげる仕事をするのじゃ。
わしは、その出来栄えを見て、跡継ぎを決める。」

この勝負、エリカには分が悪すぎます。
姉二人もエリカなど眼中にも無い様子です。

「わたしにはお姉様たちのような才能は無いわ。
わたしに出来ることといえば、歌うことぐらい・・・」
とエリカが悩んでいると、乳母のミホさんが言いました。

「そうですわ！歌でスーパーアイドルを目指すのです！！」

なんと、のーてんきなエリカちゃんは、ミホさんのその一言で
スーパーアイドルを目指すことを決めてしまいました。

かくして、エリカちゃんは、アイドルへの道を歩みはじめたのでした。



なんてのーてんきな話なんでしょ。
でも、夢に向かってなんの心配もせず、猪のように突っ走れる、
こののーてんきさは見習うべきかもしれないな〜。
（俺ってば石橋をたたいてたたいてたたいて結局渡らないタイプの人間なんで。）



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