大冒険って何やのん?


タイトル大冒険 〜セントエルモスの奇跡〜
対応機種セガサターン
発売有限会社パイ
ジャンルシミュレーションロープレ なんじゃいなそりゃ
山下式ジャンル毒電波的名言集
こんな人にオススメ!漢、ジョニィ、海賊になりたい人、外国の地理に明るい人
関連情報
セガサターンマガジンで「超魔海王」の称号を付けられる
プレイステーション用ソフト「大冒険デラックス 〜遥かなる海〜」も発売中



ゲーム内容とゲームの目的

主人公リオン=アベンチューラ←(笑うトコ)君は、バルセロナに住む少年。
彼の父親ファルは偉大な船乗りで冒険家。いつしかリオンも父のような冒険家に
なりたいと思っていた。

ゲーム内容は一言で言うと、帆船に乗りモンスターに占拠された港町を開放し
合間に貿易をしてお金も稼げちゃうし艦隊作って海賊狩りなんかも
楽しめちゃって海の男を満喫できちゃうよ〜・・・みたいな感じです。

・・・良くわかんないですね
・・・って言うか、割にごった煮なので、説明が難しい・・・。

ゲームの目的としては、我らが主人公リオン・アベンチューラ君が、
女王に世界にはびこるモンスターを倒してこいとか言われちゃったし、
親父はどっかで遭難してるみたいだし、前から船旅に出たかったし、
親友のトレビール・エステバは「俺も一緒について行くよ」とか
一人ノリノリだし、しゃーない。ほんじゃいっちょ行ってやるかぁ!!
と、リオン君はモンスター退治と親父救出(ついで)に出発するのでした。

えっ、ぜんぜん意味不明!?
いや、いいんです。そんな事覚えてなくても道中全く問題ありませんから。

ゲーム内容 もちっと詳しく
このゲームは、海上移動・町・通常戦闘・海戦と大きく五つに分けられます。
・・・っていうか、それだけ。

海上移動
ゲーム趣旨が海洋冒険なだけに、当然船に乗り様々な大陸へ航海します。
海岸線に沿って航行すれば、様々な港を発見できるでしょう。
(バルセロナ以外の港は、発見するまでは伏せられています。)
しかし航海には危険がつきもので、海賊、食料・水・資材不足、嵐には
十分注意しましょう。


町には、通常のRPGのように、宿屋、武器屋、市場などがあります。
スタート地点であるバルセロナ以外の港はモンスターに占拠されており、
施設は市場しか利用できません。その街にいる全てのモンスターを倒すと
その街は開放され、全ての施設が使えるようになります。
市場の商品には、「相場」があり、たとえば、香辛料の安く売られている港で
香辛料を買い込んで、香辛料の不足している港で香辛料を高く売る・・・
といったことが出来ます。これが、このゲームのウリの一つの「貿易」です。
品物によっては、かなりの利益を上げることが出来ます。

通常戦闘
海賊との一騎打ち、モンスターとの戦闘が、この「通常戦闘」です。
ドラクエ等に代表される、ターン制、コマンド選択型の戦闘です。
主人公リオンと、その親友トレビールが、道具・必殺技・魔法の指輪を使い、
モンスターと戦います。傭兵を雇えば、最大味方四人まで同時に
戦闘に参加できます。

海戦
海で海賊と出会うと、戦うか逃げるか問われ、戦うを選択すると、
接近戦・砲撃・一騎打ちどれで戦うかを問われます。
ここで接近戦か砲撃を選ぶと、海戦に突入です。砲撃は、船を旋回させ、
射程範囲に捕捉できた敵艦を大砲で砲撃します。接近戦では、敵艦に
自分の船を向かわせ、近づくと両軍の水夫どうしの白兵戦となります。
船の耐久力が無くなったり、水夫が全滅するとその船は撃沈されます。
最終的には相手の旗艦を撃沈すれば勝利です。
一騎打ちを選択すると、相手の旗艦へ近づくまでは海戦モード、
旗艦に横付けできると海賊の親分と通常戦闘モードになります。

これだけ聞くとなんかすんごく面白そうな気がしますが
(実際俺は面白いんですが)やはりクソな要素も少し・・・
いや、かなりあります。


ボスモンスターの台詞が電波!!

ザコモンスターをすべて片付けるとボスが出てくるのですが、
奴等の台詞がかなりイッてます。まぁ見てください。
「ぶへ びへ
この村の食料は おれ 一人のものだ!
ぶへえええええ!!」

「お前 どこから生まれたんだ
俺達って わくんだよ わかる?」

「動物って好き?いいよな
どこが?
皮がなぁぁぁぁ!!」

「あの草 食べて・・・
あの 赤黒いあの草 食べて・・・
食べて・・・」

・・・と、まぁ、こんな感じです。
最も、この悪夢的な台詞がなければ、このゲームは
ここまで有名にはならなかったんでしょうが・・・


モンスターデザインがシュール(すぎてグロい)!!

大冒険モンスターをピカソの絵と誰かが言っておりましたが、
そりゃあピカソに失礼です。ついでにヤツらは名前もシュール!!
「コーナメンタ」とか「クリビルピル」とか「ベンチバブ」とか
もぉ何から何まで電波なんですよ!デンパデンパ!!うひひひひひ!!


その上ゲームバランスに難あり!!

敵は・・・強いです。あんな電波な輩に撲殺されるのは、
気分のいい物ではないです・・・でもこの位で音を上げる様じゃあ
まだ青いですな。


貿易、あっさりしすぎ!!

ウリの「貿易」なんですが「相場」がある以外は、ただ売る・買うだけで、
武器の買い換えと変わりゃしません。最も、そういうものだと割り切れば、
港を回る度にお金がじわじわ増えていくことに快感を覚えるでしょう。(多分)
って言っても、結局はゲーム中最も割のいいチュニス〜ナポリ周辺の
サファイア貿易に落ち着くんだけどね。


単調作業!!

このゲームはオープニング、エンディング以外にイベントがありません。
(三大海賊との海戦というイベントもあるのですが、二人倒せば仲間になる以外、
ザコ海賊倒すのと基本的に変わりません。しかも避ける事も出来ます。)
これでもかこれでもかええいこれでもかってかんじに港を解放していきましょう。


あまり登場人物に味がない

メインキャラクター総勢5人。
(主人公リオン・アベンチューラ、その親友トレビール・エステバ
ヒロインロフィーナ・フェロ、バルセロナ女王、リオンの母)
そのうちロフィーナ、リオンの母は二言三言しかしゃべりません。
・・・っていうか、ロフィーナってヒロインなのか!?


夢オチ!!

多くは語りません・・・
ただ、夢オチでなかったらこのゲームもクソゲーと
呼ばれることはなかったかも知れません・・・。


他にも、
南極抜けると北極だったりとかどの町も同じ作りで町に個性がゼロだとか人間がレゴブロックっぽいとか武器屋、市場の曲が「こどものバイエル」並みだとか説明書にはあった船の「修理」コマンドが造船所になかったりとか何でバルセロナが王国なんだとか町の人は哲学的な事ばっか言ってて役立つ情報をくれないとかデッサンが狂ってるヤツがいるとかイスラム圏の音楽がオスマントルコ帝国の軍歌「ジェッディン・デデン」の完全パクリとか必殺技の名前が必殺技(1)〜(8)だとか市民のじいさんのハイピッチホゲホゲ(上下動)が恐ろしいとかセリフに誤植多すぎとか今時この内容で定価6800円はねぇだろうとか
ツッコミ所は満載なんですが、キリが無いのでこの辺で止めときましょう。

かといって、全くのクソゲーではなく、それなりに遊べるゲームでもあります。


海戦が楽しい!!

海戦は、このゲームで1番手が込んでいるところではないでしょうか。
視点が、トップビュー(真上)、クォータービュー(ふかん)、
サイドビュー(真横)とあり、特にサイドビューは臨場感満点!!
ただ、大砲が高い上使いにくいので、戦略面では大砲なしの船で
ゴリ押し接近戦が最良の戦法になってしまう・・・


大船団での海賊狩りが気持ちいい!!

まぁ一騎打ちで片づけるという手もあるんですが、海洋冒険シミュレーションだけに
せっかくだからシップ(普通に買える最強の船)船団を組んで海賊どもを殲滅しましょう。


船での移動は爽快!!

俺は帆船を運転したことがないので何とも言えませんが、船がとても
「それらしい」動きをしてくれちゃいます。読み込みも気にならないし、とても爽快!
半島をくるりんと巧みにかわせたときは、「おおぅ名航海士ぃ!」とか悦に入れます。
また、高級な船の滑るような速さは、このゲームでは数少ない
「快感」を感じさせてくれる所でもあります。
ちょっと画面が寂しい気もするが、下手にゴテゴテさせて
あの爽快感が損なわれるのもイヤだから、まぁ許す!移動は爽快が一番!!


なんだかんだ言っても、港発見→解放の単純作業が楽しい!!

やっつけ仕事って、はまりますよね(そうかぁ?)。
草取りとか、プチプチつぶしとか・・・


地理に明るくなれる!!

サッサリ、マラニャン、トレビゾンドなどはこれで覚えました。
白地図をど〜んと出されても場所まできっちり解ります。
ただ、南極と北極がつながってるとは覚えないように。


ムービー、ロード画面がカッコイイ!!

帆船の帆がバサッと降りるところが好きです。
ロード時の夕日に照らされる帆船もいい。


何と言っても酒場のお姉さんが美人だ!!

中にはデッサンが狂ってる人もいますが、美人もいてます。
(俺の美的センスが狂っているのか!?)
ヨーロッパの宿屋のメイドさんも、結構イケてるし。
アフリカの宿屋さんも、なかなか・・・。(酒場のママ改造版だけど)
っていうか、
トレビール目がくりっとしててかわいい。


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