いつからかよく覚えていないけれど
あの硝子の球体を見つめると
夢が見えるんだ

この大嫌いな現実では
絶対不可能な夢だよ

きらきらと光ってとても美しいんだ

薄い羽が折れるような音がして
夢は切り取られるんだよ



「...ka.....」
「kasya....」

「kasya......ka....sya.....」




貴方にもその夢をわけてあげたい

何をやっても
上手くいかないこの現実とは
かけ離れている世界でね

現実に戻るのがとてもとても億劫になってしまう
でもあの不思議な球体は
全ての真実を写すから私達はこの寂しい現実に戻るしかないんだよ




切り取られていく





あの球体は存在の価値を教えてくれる
不必要なもの等この世界には存在しないと

そして球体は儚く粉々になってゆくんだ
歪みを感じたその瞬間にね



切り捨てていく





いつかきっと私はあの球体を手に入れてしまうと思う

そうしたら
貴方に私の球体の中を覗いてもらいたい

きっと偽者の夢が見えるよ



「...kasya...」








煩悩的戯言