昔、ずっと昔、まだみんながいた頃

私には夢がありました


窓のそと


「ずっとみんな一緒」

そう思ってました
わたしは愛されていると思っていました

みんなはずっと自分のそばにいると思っていました

だからわたしは
笑うことのできる子供でした


そのまま。ずっとそのままね



その時のわたしにとって愛されているという事は
わたしの存在理由でした


時間が過ぎていって
ばらばらになりました

死んじゃった人もいたし
さよならをした人もいたし
わたしがおとなになったことに気が付くと
わたしの目の前から姿を消す人もいました

わたしは
棲んでいた家をはなれて
男の人と一緒に暮らすようになりました


夢が覚めるということはオトナになること


そうして

また

同じ過ちを犯そうとするのです

「ずっと一緒」
その夢が重荷になる事も気付かずに


愚かな過ちを犯すのです






煩悩的戯言