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海棠です。 |
今年は見事に花がつきました。
少年のころこの木を植える父を手伝って植樹の仕方を教わりました。父は俳句をたしなんでいて、季節をあらわす花木を庭によく植えていました。
田舎でしたが東京から俳句の宗匠を招いては同好者を集め句会を楽しんでいました。
父は又小唄や都々逸を好む風流人でしたが浪曲や講談が好きでなかでも侠客清水の次郎長が気にいっていたようです。
その父も太平洋戦争が始まる前の年に死にました。私が十五歳のときでした。
海棠が咲くと父のことを想い出します。
次郎長が 好きだった父や 冬の棺
織本
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