24時間の三茶

2004年の三軒茶屋を振り返ってみると、スーパーが次々に24時間オープンになり
深夜営業の店が増えてきたのが一つの特徴といえる。


 夜の三軒茶屋交差点

6月に三角地帯の旧あさひ銀行が24時間カラオケ屋になり、三茶の「顔」が変わった。
もともとカラオケ屋やスタジオは24時間営業が多く、ツタヤも深夜4時まで。
マンガ喫茶も24時間。文化産業は若者のライフスタイルを反映して深夜営業が多い。


 西友のハーフミラー壁面に映して練習するストリートダンサーたち。

以前から、大店法の対象外であるコンビニなど小規模店舗は24時間営業だった。
ジーンズメイトの24時間営業に周囲の住民からクレームが付いたこともあったが
なんとか和解したようだ。さらに午前4時まで営業のドンキホーテ「ピカソ」が出店、
深夜営業化が進んでいた。

6月に西友の食料品売り場が24時間営業になり、続いてサミットも24時間になった。
年内にはセイフー、マルエツも24時間営業になった。平成12年の大規模小売り店舗
立地法を受けて都内では大規模店舗の24時間化が進んでいるが、三茶もその流れに
乗ったと言える。大規模小売り店舗立地法には大規模店舗の営業時間や渋滞・ごみ・
照明・周辺の街づくりとの調和などが定められており、住民は大規模店舗の影響や
配慮すべき事柄について意見を述べることができる。12月に環七沿いにオープン
したピーコックは設計段階から大規模小売り店舗立地法に則って作られたはずだ。

9月にデニーズ三軒茶屋店が世田谷線駅前にオープン。


 デニーズ三軒茶屋店

デニーズの出店によって、夜の三茶にはツタヤ→デニーズ→すずらん通りという
回遊性が生まれたと言えるかもしれない。ツタヤに来たら友達に会ってデニーズ
で一服、という具合に。買い物がしたけりゃコンビニもスーパーもピカソも開い
ている。

「眠らない都市」「24時間都市」とは、海外とリアルタイムにつながる
ビジネス都市について使われ始めた言葉だが、三軒茶屋の場合は若者の
ライフスタイル、音楽・エンタテインメント、飲食街、眠らない商売など
様々な要因がある。

24時間の三茶。あなたは、なにをしますか?

(C) SONORITE 2004


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